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10.Canineと犬(ケン)他 鳴き声起源

〜新漢語林で覚える英単語シリーズ〜

古代中国の言葉の音を反映しているとされている漢音、呉音等をたよりに英単語を暗記して行こうという企画です。武器は電子辞書と白川静先生の文字学の入門書と想像力です。

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牛 (漢 ギュウ(ギウ) 呉 グ niu)
 意味:うし
 解字:象形。角のある牛を表す。

Cow 牛
  PIE *gwou- "cow, ox, bull"

両方ともおそらく鳴き声起源だが、同じ語源だと思う。印欧祖語まで遡ると(ギュゥ-グヲゥ)でかなり似た音を持つ


犬 (字音 ケン quan)
 意味:いぬ
 解字:耳を立てた犬の形象。

Canine 犬
 PIE root *kwon- "dog"

昔「K9」という犬の映画があった。Canineだ。
犬もCanineも、両方とも鳴き声(クォン)起源で同語源だと思う。
現代中国の発音と印欧祖語が同じ発音である。このように漢音、呉音よりも現在の中国語の発音のほうが印欧語に似ているケースも時々ある。これは古代、現代というより方言の問題なのではないかと考えている。

これが、“kennel 犬小屋は 犬(ケン)が寝るからです”の説明だ。

ちなみにnelは羊を囲って置く囲い“ovile”からの変化だ。(この変化の過程はかなり紆余曲折があるのでここでは書かない。)ググると円形の囲い地の写真がででくる。Oval(卵形の)と関係があるだろう。
こちらも、寝る所と言う意味といっていい。


吠(漢  ハイ 呉 バイ fei)
 意味:いぬが吠える。
 解字:犬と口で犬が吠える意味。

Bay  ほえ声; 太くうなる声.
 PIE root *bai- echoic of howling

Bark 〔…に〕ほえる
 Proto-Germanic *barkuz

印欧語Bの音イメージは“膨張、破裂”だ。
下記の単語も吠える、叫ぶから来ている。

Bellicose,   好戦的な
Belligerent  好戦的な


<メモ>
ちなみにDog(犬)は語源不明。語源辞典によれば英語の語源学のミステリーの一つだそうだ。
だが、新漢語林をみればヒントがある。

獨 (漢  トク 呉 ドク du )
意味 独り
解字:音符の蜀は不快な芋虫の意味。そこから争う事の好きな不快な犬→一人の意味となる。

つまりもともと 獨は犬と言う意味だ。ちゃんと獣偏も付いている。
ここにDogとの繋がりを見ない方が不自然だろう。

狼の解字は“群れをなして、襲うもの”だ。それに対して、人と暮らすようになった犬は、群れを作らない。ということではないか?

このように、欧米の学者の音韻からの印欧語の語源学に対して漢字によるアプローチも可能性があると思うのだがどうだろうか?





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プロフィール

NP  for 木根 徹(Tohru Kine)

Author:NP for 木根 徹(Tohru Kine)
大阪市在住
心の書は「国語入試問題必勝法」と『蕎麦ときしめん」

妄想系の初老の男性
TOEICベストスコアは955。
でも、このところずっと受験していません。

英語がらみでいろいろな妄想を書き付けています。

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