150.Cookと羹(コウ)


〜新漢語林で覚える英単語シリーズ〜

古代中国の言葉の音を反映しているとされている漢音、呉音等をたよりに英単語を暗記して行こうという企画です。
武器は電子辞書と白川静先生の文字学の入門書と想像力です。

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料理シリーズ第3弾だ。
膾とならんでポピュラーな料理法である”羹”


羹(コウ(カウ)キョウ(キャウ) geng)
意味 肉(特に羊肉)に野菜を混ぜて作ったスープ。
解字「羔(こひつじ)+美(おいしい)」の会意形声。子羊の肉を野菜と煮た、あつものが原義。

Cook 料理する 《熱を用いて料理すること》
Old English coc, from Vulgar Latin cocus "cook," PIE root *pekw- "to cook"

コで熱を加えた料理だ。


関連語
Concoct :(材料を混ぜ合わせ工夫して)〈スープ・飲み物などを〉作る.
 com- "together" + coquere "to cook"


<メモ>
膾に対して、羹はあったかい料理という意味だ。基本的にスープやシチューのようなもののようだ。

印欧語はCookで熱を加えた料理一般をさす。
東欧からドイツにかけてグアーシュという具沢山のスープがよく食されているので
関係あるかもだ。(ゲン→グァーシュ)


ホロコーストのコーストは生け贄との羊の丸焼きだ。羹(コウ)はまる煮にした羊なので
ほぼ似た意味だが、印欧語は火を直接充てて焼くのに対し文字が煮る点が異なっている。

Holocaust : hάlək`ɔːst (ナチスによる)ユダヤ人の大量虐殺. 全燔祭(はんさい)
《ユダヤ教の祭事で獣を丸焼きにして神前に供えるいけにえ》.
 from holos "whole" (see holo-) + kaustos, verbal adjective of kaiein "to burn"

Caustic: 腐食剤、焼灼(しようしやく)剤
 from kaiein, the Greek word for "to burn" uncertain origin


熇(こう)に関連してCookやHolocaust に繋がるとも考えられる。こちらには火で炙るという
意味もある。

熇(コク  he)
 (コウ(カウ) kao )

意味 火が熱い、焼く,かわく、とろ火で煮る
解字 火が高く上がる




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プロフィール

NP  for 木根 徹(Tohru Kine)

Author:NP for 木根 徹(Tohru Kine)
大阪市在住
心の書は「国語入試問題必勝法」と『蕎麦ときしめん」

妄想系の初老の男性
TOEICベストスコアは955。
でも、このところずっと受験していません。

英語がらみでいろいろな妄想を書き付けています。

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