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151.Stewと庶


〜新漢語林で覚える英単語シリーズ〜

古代中国の言葉の音を反映しているとされている漢音、呉音等をたよりに英単語を暗記して行こうという企画です。
武器は電子辞書と白川静先生の文字学の入門書と想像力です。

Stew.jpg

庶 (ショ shu)
意味 あまた、たくさん、もろもろ、いろいろ
解字 器のなかのものを火で煮たり沸かしたりすること。


Stew 肉や果物を煮込む(boil)
肉、野菜をとろ火で煮込んだ料理。


<メモ>
古代の一般的な料理方法が、シチュー的なものだったのはわかる。
かさも増えるし、体もあったまる。


関連のセットとして下記のものもある。明らかな擬音起源だ。

煮 (ショ zhe 慣 シャ)
意味 にる、にえる
解字 音符の者は煮の原字。


Seethe 煮え立つ,沸騰する.
PIE root *seut- "to seethe, boil."


より原始的な調理法はおそらく、火でただ炙るというものだろう。

爆(ハク bo 慣 バク)
意味 直火で焼く

Broil 火で炙る
語源曖昧。Burn,Broth,Brewに関連の可能性がある。とされている。


尚、Broilには混ぜるの意味もある。“embroil:巻き込む”
こちらの文字は”練って”の意味がある。関連の強さを感じる。

炮 (漢ホウ(ハウ)呉ボウ(バウ) pao)
意味 炙る、丸焼きにする、火にかけて練って薬品を作る。
解字 形声。音符の包はつつむの意味。毛皮がついたまま焼く丸焼きか物を包んで焼くの意味。



これまで何回か見たように、原始的な調理法については、印欧語、古代中国語にかなり強い相互影響を感じる。

しかし、“炸 揚げ物”のように、時代が下って現れた複雑な調理法については異なった言葉が使用されているの
を確認した。(英語ではDeep-fry)。
揚げ物を作る手順は複雑なだけに、文字のつくりには作が使用されているのも納得だ。

ここら辺を深めて行くと何か面白いことがわかりそうだ。




料理はある意味“文化”そのものなので、料理方法の用語に強い関連があるということで、あらためてこの2つの
言語族が同根、あるいはそれに近い関係ではないかとの妄想を強化した。





追記

このセットを検討している時に、興味深い発見があった。下記のセットだ。

鞘(ョウ(セウ) qiao )
意味 さや、かたなの鞘
解字 形声 革+肖。

Sheath (刃物の)さや.
*skei- "divide, split"


古代中国語の 煮(ショ) と Seethe の関係とは、意味も語源も関連が無いにも
関わらず、鞘(ショウ) と Sheath という音が同じのセットがあるのだ。

文字の方も語源が分かれば共通の根っこかどうか分かるのだが、中国では語源の研究があまり
なされていないようだ。文字の成り立ちへの考察だけで精一杯という感じ。








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プロフィール

NP  for 木根 徹(Tohru Kine)

Author:NP for 木根 徹(Tohru Kine)
大阪市在住
心の書は「国語入試問題必勝法」と『蕎麦ときしめん」

妄想系の初老の男性
TOEICベストスコアは955。
でも、このところずっと受験していません。

英語がらみでいろいろな妄想を書き付けています。

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