168.Chastiseと懲罰のチ


〜新漢語林で覚える英単語シリーズ〜

古代中国の言葉の音を反映しているとされている漢音、呉音等をたよりに英単語を暗記して行こうという企画です。
武器は電子辞書と白川静先生の文字学の入門書と想像力です。

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懲(漢 ョウ 呉 ジョウ(チョウ)cheng)
意味 こらす、懲らしめる、懲りる、いましめる、くるしむ
解字 形声。心+微。微は止に通じ、とまるの意味。こころの活動がとまる。
こりるの意味。

Chastise 〈人を〉(体罰で)厳しく罰する、〈…を〉厳しく非難する
Latin castigare literally "to make pure" from castus "pure" (see caste)
PIE *kas-to-, from root *kes- "to cut"

チャで罰する。


関連語
Chasten  (行ないを正すために)〈人を〉懲らしめる.

<メモ>
ChastはCaste すなわちカーストと同源だと言うことだ。カーストは世襲的階級別に切り分けたものと言うことで“不純物を取り除いた”という意味を含む。
Chastise は“純粋にするために懲らしめる“という意味となる。

文字のほうは「羹に懲りて膾を吹く」の懲だが、新漢語林の解字はピンとこない。

白川静先生は、”徵”を道路で呪術師である、長髪の人を打って敵に対して呪力を
解放することを表し、徴に懲罰の意味があるという。


こちらを採用したい。
双方、体罰というイメージで一致だ。


白川学説を知る迄気がつかなかったが、欧米の語源学の解釈は呪術的要素をあまり説明しない。
本来はChastiseも“憑き物落とし”のような呪術的な行為だったのではないだだろうか。

擬音や、言葉遊びだけで高度な言語の体系が出来上がるとは考えにくい。
洗練された宗教や呪術儀式の体系に沿って、言葉も体系的に発展して来たと考える方が合理的だ。






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ものすごい勢いで更新していらっしゃいますね!
しかもひとつひとつの記事が濃く勉強になります!
NPさんの記事を読んでいると、まるで自分の頭まで良くなった気がします(笑)

過分なお言葉をいただき、ありがとうございます。

インターネットに繋がらない期間がしばらくあったので、
その間、はからずも原稿が捗ってしまいました。
プロフィール

NP  for 木根 徹(Tohru Kine)

Author:NP for 木根 徹(Tohru Kine)
大阪市在住
心の書は「国語入試問題必勝法」と『蕎麦ときしめん」

妄想系の初老の男性
TOEICベストスコアは955。
でも、このところずっと受験していません。

英語がらみでいろいろな妄想を書き付けています。

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