328.阿呆とFool


〜新漢語林で覚える英単語シリーズ〜
古代中国の言葉の音を反映しているとされている漢音、呉音等をたよりに英単語を暗記して行こうという企画です。武器は電子辞書と白川静先生の文字学の入門書と想像力です。

あほう


呆 1(ホウ  bao )2(漢 タイ 呉 ダイ dai)
慣 ホウ(ハウ)ボウ(バウ)
意味 1保つ、そだてる、安んずる 2愚か
解字 おむつで包まれた幼児の象形

Fool /fúːl/
ばか者、愚か者、道化師、達人、だます、浪費する
PIE root *bhel- "to blow, swell."


阿呆のホウとFoolで音と意味が似ている。


<関連語>
Fatuous  /fˈætʃuəs(米国英語)/
まぬけの、愚鈍な、実体のない、空な
Uncertain origin
from PIE root *bha- "to speak, tell, say."の説も。

<メモ>

新漢字源によると、音読みのホウでは、“愚か”の意味がないのだ。日本での用法とある。

Wikiで確認すると「中国の江南地方の方言「阿呆(アータイ)」が日明貿易で文字
として直接京都に伝わった可能性が『全国アホ・バカ分布考』で指摘されている。上海や
蘇州、杭州などで現在も使われている言葉」とのことだ。

従って、古代中国でホウ→愚かであった可能性がないわけでもない。

ホウの音で“(頭が空気ばかりで)空っぽ”というイメ−ジはしっくりと来るものだ。
文字ではふくれる“膨(ボウ)”や中身が空間の“房(ボウ)”に関連があるように思う。


印欧語源も*bhel- "to blow, swell."なのでそのまま“いきを吹き込んで膨れる”だ。

赤ん坊は、頭が大きいわりに言葉もわからないから“阿呆”ということになるのだろうが、
Foolには“子供”の意味はない。この音が“愚か者”として殷に伝わった時に、
“愚か=赤ん坊“の括り付けがなされたものだろう。



関連語のFatuousは英検の単語リストで見かけた事がある。
語源不明だが、”話す“が語源という説もある。やはり口数が多いと馬鹿に見えると
いうことか。気をつけなくては。。。

これは96.Affableと会話のファで関連の記事を書いた。

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プロフィール

NP  for 木根 徹(Tohru Kine)

Author:NP for 木根 徹(Tohru Kine)
大阪市在住
心の書は「国語入試問題必勝法」と『蕎麦ときしめん」

妄想系の初老の男性
TOEICベストスコアは955。
でも、このところずっと受験していません。

英語がらみでいろいろな妄想を書き付けています。

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