349. 雷鳴のライとLightning


〜新漢語林で覚える英単語シリーズ〜
古代中国の言葉の音を反映しているとされている漢音、呉音等をたよりに英単語を
暗記して行こうという企画です。武器は電子辞書とネットと想像力です。

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雷 (ライ  lei) 
意味 かみなり、いかづち、大声の形容
解字 形声。雨+畾。音符の畾は重なるの意味。いなづまが直線を重ねたように走る
様から、かみなりの意味をあらわす。


Lightning
稲光、電光、稲妻
from PIE root *leuk- "light, brightness."


<関連語>
Elucidate (…を)明瞭にする、はっきりさせる、説明する
form of ex "out, away" (see ex-) + lucidus "light, bright, clear,"

Illumination 照明、イルミネーション、電飾、啓蒙
from assimilated form of in- "in, into" + lumen "light," from suffixed
form of PIE root *leuk- "light, brightness."

Illustration (本の)さし絵、図版、イラスト、例解

Leukemia 白血病
from PIE root *leuk- "light, brightness" + haima "blood"

Luminary 発光体、(知的)指導者、有名人
from Latin lumen (genitive luminis) "light, source of light, daylight,
the light of the eye; distinguished person, ornament, glory," related to
lucere "to shine,"

Luminous 光る、輝く、明るい、明快な、理解しやす
from suffixed form of PIE root *leuk- "light, brightness."

Lucent 光る、輝く、透明な

Lucid  澄んだ、透明な、頭脳明晰、輝く、明るい

Luster 光沢、光彩、つや、輝き、栄誉
from PIE *leuk-stro-, suffixed form of root *leuk- "light, brightness."

Lackluster 輝きのない、どんよりした、活気のない

Translucent 半透明の
from trans "across, beyond; through" + lucere "to shine,"
from suffixed (iterative) form of PIE root *leuk- "light, brightness."



<メモ>
英語では L始まりで“光る”イメ−ジの単語が多い。
これは昔から不思議だったが、究極のLのイメ−ジとして“だらっと下げた舌”から
たれたよだれからのLの“水の流れ”。そこから“反射光”へのイメ−ジに発展とい
うことで個人的には納得している。L 脂、ひも 光る


雷と言う文字の意味は“かみなり”、“いかづち”であり、雷鳴と雷光の意味を併せ
持つ。

雷電という言葉もあるように、厳密には雷は“音”で電が“光”なのだ。
“雷“の対応として純粋な光である”Lightning”はふさわしくなかったか?

だが、文字の解字を見る限りでは”雷“は雷鳴ではなく雷光からできたものだという
事がわかる。雷は雷光の意味ももつのだ。
漢字サイドではこの区別はそれほど厳密ではないのだろう。

一方、英語には雷鳴と雷光を併せ持つ語が無いようなのだ。
大和言葉では"神なり”なので雷鳴が主だろうか。“稲妻”で雷光を表す語も別にある。


雷鳴に対応する英単語は、といえば“Thunder”だろう。
下記のものはどうだろうか。


閃光のセンとThunder

閃 (セン  shan)
意味  ひらめく、きらめく、いなづま
解字  会意。門+人。門の中を人がチラッ通り過ぎるのを見るさまから、ひらめく
の意味を表す。

Thunder
雷鳴、怒号、大きな音を立てる、大声で言う
from PIE *(s)tene- "to resound, thunder"


雷とは逆に、閃は“雷光”の意味しかない。
“雷”と“Ligtning”,”閃”と“Thunder”。嫌がらせのように意味が入れ違いに
なっている。


“Thunder”の”Der”に着目して、下記の文字がうまくはまるかもと期待したがこちらも
残念ながら”雷光“の意味なのだ。

電 (漢 テン 呉 ン dian)
 意味:稲妻
 解字:音符の申は、いなびかりの象形

とはいえ、電のデンは“雷鳴の音”からできた語に間違いない。
ドイツ語では雷はDonner、オランダ語はDonder、フランス語はtonnerreだ。



電がいかづちである事に関連して⒈Divine:神のDは電気(でんき)のD という項目を
作っている。




今回のセットは印欧語と文字(漢字)のそれぞれの概念ががうまく対応していない事が原因
で起きた混乱だろう。






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プロフィール

NP  for 木根 徹(Tohru Kine)

Author:NP for 木根 徹(Tohru Kine)
大阪市在住
心の書は「国語入試問題必勝法」と『蕎麦ときしめん」

妄想系の初老の男性
TOEICベストスコアは955。
でも、このところずっと受験していません。

英語がらみでいろいろな妄想を書き付けています。

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